【札幌】B型作業所を辞めたい…そんな時の対処法と次のステップをプロが解説
札幌市内で就労継続支援B型事業所に通っている方や、ご家族の中で、このような悩みを抱えて一人で抱え込んでいませんか?
B型作業所は障害や体調に不安がある方が無理なく働くための大切な場所ですが、作業内容や人間関係、通所の負担などから「辞めたい」と感じることは決して特別なことではありません。
それは怠けではなく、あなたの心や体が出している大切なサインです。
このコラムでは、B型作業所を辞めたいと感じる主な理由をはじめ、辞めさせてもらえない・言いづらい場合の対処法、円満退所の手続き、そして次のステップ(他の事業所への移行など)までを分かりやすく解説します。
札幌市でB型事業所を利用している方や、別の事業所への変更を検討している方も、参考にしてください。
B型事業所を辞めたいと感じるのはおかしいこと?

B型事業所を辞めたいと感じることは、決して特別なことではありません。
利用開始時には自分に合っていると思っていても、実際に通い始めてから、仕事内容や事業所の雰囲気が想像と違うことに気づく場合があります。
また、利用開始後に体調や生活環境が変わり、それまで問題なく続けていた通所が負担になることもあります。
例えば、次のような変化です。
B型事業所は、本人の希望や心身の状態に応じた支援を行う場所です。
厚生労働省のB型事業ガイドラインでも、利用者本人の希望や自己実現、心身の健康の維持・増進を踏まえた支援が重視されています。
「辞めたいと思ってはいけない」と我慢を続けるのではなく、まずは現在の自分に何が起きているのかを整理してみましょう。
B型作業所を辞めたいと感じる主な5つの理由

いま通所しているB型作業所を辞めたい。と感じる主な理由を5つにあげてみます。
あなたはどれに当てはまりますか?
B型作業所での活動は無理のないペースが基本ですが、日々の通所や作業の緊張感から、知らず知らずのうちに疲労やストレスが蓄積してしまうことがあります。
特にうつ病や発達障害、統合失調症などの特性をお持ちの場合、環境の変化や毎日のルーティン維持に大きなエネルギーを消費します。
「体がだるい」「朝起きられない」「やる気が出ない」といった症状は、限界が近づいているSOSかもしれません。
無理を重ねず、休養やペース見直しを検討する必要があります。
- 「単純な内職作業の繰り返しで飽きてしまった」
- 「手先が不器用で細かな軽作業が苦痛」
- 「もっとパソコン作業や専門的なスキルを学びたい」
など、担当する作業が自分の適性や希望と合わないとモチベーションを保つのが難しくなります。
また、作業のペースが速すぎたり、逆にやることが少なすぎて時間が長く感じられたりすることも、ストレスの原因になります。
B型作業所にはさまざまな背景を持つ方が集まるため、人間関係のトラブルや居心地の悪さを感じるケースも少なくありません。
安心して過ごせる居場所であるはずの作業所で人間関係に悩むと、毎日の通所自体が大きな苦痛になってしまいます。
自宅から作業所までの距離や交通アクセスも、毎日の通所継続を左右する重要なポイントです。
特に札幌では、冬場の雪道移動や悪天候が大きな壁となります。
- 「ツルツル路面を歩くのが怖くて疲れてしまう」
- 「JRや地下鉄、バスの遅延で精神的に参ってしまう」
- 「寒さで体調を崩しやすい」
といった地域特有のハードルは、通所意欲を大きく削ぐ原因になります。
B型作業所の工賃は雇用契約を結ばないため、一般企業やA型事業所と比べて低い傾向にあります。
「これだけ頑張って通っているのに、得られる工賃が少なくてやりがいを感じられない」「もっと将来的な自立に向けて収入やスキルを高めたい」
と感じる場合、現在の工賃水準や評価体制に不満が募り、辞めたいという気持ちにつながります。
B型作業所を辞めさせてもらえない・伝えづらい場合の対処法3つのステップ

- 「辞めたいけれど、引き止められて辞めさせてもらえない」
- 「自分で直接伝えるのが怖い」
という場合は、以下のステップで対応してみましょう。
まずは支援員やサビ管、事業所の責任者に対して、退所の意思を伝えます。
感情的にならず、「体調面での理由」「他の環境を試したい」など理由をシンプルに整理して伝えましょう。
事業所側と直接交渉するのが難しい場合や、引き止められて困っている場合は、お住まいの区の区役所(健康福祉課 障害福祉係)や、担当の相談支援専門員(相談支援事業所)に連絡してください。
相談支援専門員は、あなたと事業所の間に入って退所の意思を代わりに伝えてくれたり、円満退所に向けた手続きや新たな事業所探しを中立な立場からサポートしてくれます。
どうしても通所が辛く心身が限界なときは、無理をして通う必要はありません。
欠席の連絡(電話やメール等)を入れた上で、自宅でしっかりと静養しましょう。
まずはご自身の心身の安全を最優先にしてください。
退所を決断する前に検討できること

いきなり退所する前に、現在の事業所で環境を調整することで悩みが解決できる場合もあります。
- 通所日数・時間の短縮
-
「週5日」から「週2~3日」へ減らす、午前中のみ(短時間)にする
- 作業内容の変更
-
軽作業からPC作業へ切り替える、座り作業に変えるなど
- 環境調整・席替え
-
苦手な利用者と距離を置けるよう席や作業スペースを変更してもらう
これらを相談しても改善が難しかったり、雰囲気がどうしても合わないと感じたりした場合は、退所して新しいステップへ進むのがベストな選択です。
B型作業所を円満に退所するための手続き
- 退所の意思表示と時期の決定: 退所希望日の1ヶ月前~数週間前を目安に伝えましょう。
- 利用契約書の確認と「退所届」の提出: 契約書の定めに従い、事業所指定の退所届を記入・提出します。
- 受給者証の確認と関係機関への連絡: 相談支援専門員や区役所に退所日を報告し、受給者証の記載内容や支給量の変更・引き継ぎを行います。
退所後の選択肢:次のステップへ

B型作業所を辞めることは決して終わりではなく、自分に合った環境に出会うためのスタートです。
「B型作業所」という仕組み自体が合わないのではなく、「いまの事業所の雰囲気や作業内容、アクセスが合わなかっただけ」というケースがほとんどです。
札幌市内にはたくさんのB型事業所があります。アットホームで話しやすい雰囲気の場所や、無料送迎がある場所、パソコン作業に強みがある場所など、別のB型を探すのが最もスムーズな選択肢です。
雇用契約を結び、最低賃金以上の給与を得ながら働くステップです。
一定の体力やスキルがあり、安定した収入を目指したい場合に適しています。
「一般企業で働きたい」という目標が明確な場合は、就労移行支援事業所で履歴書作成や面接対策などのトレーニングを受けたり、ハローワーク札幌東などを活用して障害者雇用枠での就職活動を進める選択肢もあります。
新しい作業所を選ぶ際に失敗しないポイント

次に通う事業所を選ぶときは、以下のポイントを意識して後悔のない選択をしましょう。
一人で抱え込まず、まずは相談してみよう
B型作業所を「辞めたい」と思うのは、あなたがより自分らしく過ごせる環境を探そうとしている前向きなサインです。
決してご自身を責める必要はありません。
まずは担当の相談支援専門員や区役所の窓口、信頼できる家族などに相談し、焦らず自分のペースで次のステップを考えていきましょう。
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