就労継続支援B型とは?A型・一般就労との違いをわかりやすく解説
「就労継続支援B型」という言葉を、どこかで聞いたことがある方は多いかもしれません。
でも、実際にどんな場所なのか、どんな人が利用できるのか、A型や一般就労とは何が違うのかまで、すぐにイメージできる方は少ないのではないでしょうか。
調べてみても、制度の説明はどうしても難しくなりがちです。
「自分は対象になるのかな」
「家族に合っているのか分からない」
「利用したら、もう一般就労は難しいと思われるのかな」
そんな不安を感じながら、情報を探している方もいらっしゃると思います。
この記事では、就労継続支援B型について、できるだけ分かりやすく、そして実際に利用を考える方の気持ちに沿いながらお伝えしていきます。
制度の細かい言葉よりも、「どんなときに選択肢になるのか」「どんなふうに使える場所なのか」「事業所を探すときに何を見ればいいのか」を中心にまとめました。
札幌市・青森市で就労継続支援B型事業所を探している方、ご本人だけでなく、ご家族や支援者の方にも参考にしていただける内容です。
読み終えたときに、「少し相談してみてもいいかもしれない」と思っていただけたら幸いです。
就労継続支援B型とは
就労継続支援B型は、障害や体調の不安、精神的な負担などによって、今すぐ一般企業で働くことが難しい方が、自分のペースで「働く経験」を積んでいける福祉サービスです。
たとえば、
「働きたい気持ちはあるけれど、毎日通える自信がない」
「体調に波があって、予定どおりに動けない日がある」
「以前の仕事でつらい経験をして、また働くことが怖くなっている」
「まずは外に出ることや、人と関わることから始めたい」
このような気持ちを抱えている方にとって、B型は無理なく始めやすい選択肢の一つです。
B型の特徴は、事業所と雇用契約を結ばないことです。
雇用契約を結ばないため、一般的な仕事のように「決められた日数、決められた時間に必ず働く」という形ではありません。体調や生活リズムに合わせながら、通う日数や作業時間を相談して決めていくことができます。
たとえば、最初は週に1日からスタートしてみたり、午前中だけの作業にしてみたり。
慣れてきたときに、少しずつ時間や日数を増やすチャレンジをしてみる。
だめだったら一旦元に戻してみて、違う曜日ならできるかも?など考えてみることもできます。
「働く」と聞くと、どうしても毎日決まった時間に出勤して、休まず続けることを想像してしまうかもしれません。けれど、ニューフォレストのB型で大切にするのは、まずその人にとって無理のない形を見つけることです。
作業を通してスキルを身につけることも大切ですが、それだけではありません。
生活リズムを整える。
人と関わることに少しずつ慣れる。
まずは外に出る習慣をつくる。
「自分にもできた」という経験を積み重ねること。
そうした一つひとつが、これから働くための土台になっていきます。
B型・A型・一般就労は何が違うのか

就労に関する制度を調べていると、就労継続支援B型、就労継続支援A型、一般就労という言葉が出てきます。
名前が似ているので、最初は分かりにくいかもしれません。
大きな違いは、雇用契約の有無と、働き方の柔軟さです。
就労継続支援B型:事業所との雇用契約なし
→体調や生活状況に合わせて、比較的柔軟に通所ペースを決めることができます。作業に応じて支払われるものは「工賃」と呼ばれます。
就労継続支援A型:事業所と雇用契約を結んで働く
→給与が支払われ、原則として最低賃金以上となります。その分、事業所にも一定の負荷がかかるので、ある程度の勤務日数や勤務時間が求められることが多くなります。
一般就労:企業などと雇用契約を結んで働く
→企業の一員として働くため、勤務時間や仕事内容、責任の範囲も職場のルールに沿うことになります。
こうして見ると、B型は「今すぐ雇用契約を結んで働くのは少し不安」という方が、支援を受けながら働く感覚を取り戻していく場所といえます。
ただし、B型、A型、一般就労のどれが良い・悪いという話ではありません。
そのときの体調や生活状況、気持ちの状態によって、合う選択肢は変わります。
今はB型が合っている方も、将来的にA型や一般就労を目指すことがあります。反対に、無理に次の段階へ進むよりも、B型で安定した日々を続けることが大切な時期もあります。
大切なのは、「どこに行くべきか」ではなく、「今の自分に合っているかどうか」です。
「B型に行く=働けない」ではありません
就労継続支援B型について、こんなふうに感じている方もいるかもしれません。
「B型に通うということは、もう働けないということなのかな」
「一般就労をあきらめることになるのかな」
「周りから、できない人だと思われないかな」
でも、B型は決して、働くことをあきらめるための場所ではありません。
むしろ、もう一度働くことを考えるために、安心して立て直していく場所です。
実際にニューフォレストを検討される方の中には、働きたい気持ちを持っている方がたくさんいます。
けれど、その気持ちだけではどうにもならないこともあります。
以前の職場で無理をして、体調を崩してしまった。
人間関係でつらい思いをして、また働くのが怖くなった。
頑張ろうとしても続かず、自信をなくしてしまった。
朝起きることや、決まった時間に通うことから不安がある。
そうした経験があると、「次こそ頑張りたい」と思う一方で、「また同じことになったらどうしよう」と不安になるのは自然なことです。
B型は、その不安を責める場所ではありません。
今の状態を一緒に確認しながら、少しずつできることを増やしていく場所です。
週に1回通うのが安定してきた。
短い時間でも作業に参加できた。
支援員に困っていることを話せた。
前より少し朝が楽になった。
そうした小さな変化を積み重ねることで、「もう少しやってみよう」という気持ちが生まれていきます。
B型は、遠回りに見えるかもしれません。
けれど、その人にとって必要な準備の時間であれば、それは決して遠回りではありません。
B型の利用を考えやすい方
就労継続支援B型は、すぐに一般就労を目指すというよりも、まずは自分の状態に合った働き方を探したい方に向いています。
ニューフォレストでも、B型を「ただ通う場所」としてではなく、将来の就職や経済的な自立に向けて、少しずつ準備を進める場所として利用される方が多くいらっしゃいます。
ここでは、利用を考えやすい方の例をご紹介します。
体調に波があり、毎日決まった時間に働くことが不安な方
朝起きられない日がある。
予定を入れていても、当日の体調によって動けないことがある。
集中できる日と、そうでない日の差が大きい。
そのような状態で、いきなり一般的な勤務形態に入るのは大きな負担になることがあります。
ニューフォレストでは、その日の体調や集中力に合わせて、作業量や内容を調整しながら進めていきます。
まずは短い時間・できる作業からスタートして、慣れてきたら少しずつ増やしていく。
そうやって、無理なく続けられる形を一緒に探していきます。
人間関係のストレスで、仕事を続けることが難しかった方
仕事そのものよりも、人間関係で疲れてしまった。
職場の雰囲気に緊張して、毎日通うことがつらくなった。
誰に相談すればいいか分からず、ひとりで抱え込んでしまった。
こうした経験から、働くことに不安を感じている方も少なくありません。
ニューフォレストでは、支援員が間に入りながら、作業の進め方や人との関わり方を調整します。
いきなり多くの人と関わるのではなく、少人数の環境から始めたり、必要に応じて距離感を調整したりしながら、安心して過ごせる形を考えていきます。
将来の就労に向けて、「自分はどんな環境だと働きやすいのか」を知ることも大切な準備です。
発達障害や精神障害などがあり、環境の調整が必要な方
音が気になりやすい。
人の視線が負担になる。
曖昧な指示が苦手。
急な予定変更で混乱しやすい。
こうした特性がある場合、職場環境によっては必要以上に疲れてしまうことがあります。
ニューフォレストでは、一人ひとりの特性を確認しながら、作業内容や指示の出し方を工夫しています。
たとえば、作業の流れを分かりやすく伝えること。
集中しやすい作業を一緒に探すこと。
困ったときに相談しやすい関係をつくること。
そうした積み重ねを通して、自分に合った働き方を見つけていきます。
長く仕事から離れていて、いきなり就職するのが不安な方
仕事から離れている期間が長くなると、再び働くことに不安を感じるのは自然なことです。
「今の自分にできる仕事はあるのだろうか」
「また続かなかったらどうしよう」
「ブランクがあることをどう思われるだろう」
そんな気持ちが出てくることもあります。
B型では、いきなり大きな目標を立てる必要はありません。
まずは通うこと。
簡単な作業をやってみること。
一日の中で活動する時間をつくること。
その小さな一歩から始めることができます。
ニューフォレストでは、成功体験を少しずつ積み重ねながら、「自分にもできることがある」と感じられる時間を大切にしています。
生活リズムを整えながら、将来の就労を目指したい方
昼夜逆転している。
外に出る機会が少ない。
人と話す機会が減っている。
このままでいいのか不安だけれど、何から始めればいいか分からない。
そのようなとき、いきなり就職活動を始めるのはハードルが高く感じるかもしれません。
B型では、まず生活のリズムを整えるところから始めることができます。
決まった日に通う。
作業をする時間を持つ。
支援員や他の利用者とあいさつを交わす。
家以外の場所で過ごす時間をつくる。
一つひとつは小さなことに見えても、将来働くためにはとても大切な土台です。
札幌市・青森市のどちらでも、「いきなり就職は不安だけれど、このまま何もしないのも不安」というご相談は多くあります。
ニューフォレストでは、その気持ちを大切にしながら、今できることから一緒に始めていきます。
札幌市でB型事業所を探すときに大切なこと
就労継続支援B型は、事業所によって雰囲気や作業内容、支援の進め方が大きく違います。
同じB型でも、実際に行ってみると印象がまったく違うこともあります。
特に、札幌市には700か所近くものB型事業所があり、全部を見て1番合っているところを探すことはできません。
だからこそ、事業所を選ぶときには、制度の条件だけでなく、「ここなら通えそうか」「安心して相談できそうか」という感覚も大切にしてほしいと思います。
作業内容が自分に合っているか
どんな作業をするのかは、事業所によって異なります。
ニューフォレストでは、ネット通販・PC作業・デザイン・清掃などを主に行っていますが、他のB型事業所では、ハンドメイドやカフェ、農作業など全く違うことを行っているところもたくさんあります。
大切なのは、得意かどうかだけではありません。
「やったことないけどやってみたい」から始めた人がたくさんいます。
そして、やってみて力を付けた人もいれば、「やってみたけどなんか違った」という人もいます。
でもそれは失敗ではありません。「イメージと違った」「意外と苦手だった」ということがわかることも大切な1歩です。そのときは、また別の選択肢からあなたの可能性を一緒に探していきましょう。
見学のときには、実際の作業の様子を見たり、自分にもできそうかを相談してみるとよいでしょう。
支援員に相談しやすいか
B型を利用するうえで、支援員との関わりはとても大切です。
困ったときに話しやすいか。
体調の変化を伝えやすいか。
こちらの話を急かさず聞いてくれるか。
できないことだけでなく、できていることも見てくれるか。
こうした点は、安心して通い続けられるかどうかに関わります。
見学や相談の際には、説明の内容だけでなく、話してみたときの安心感も大切にしてみてください。
無理のないペースで始められるか
最初からたくさん通う必要はありません。
週1日から始めたい。
短時間だけ利用したい。
体調に合わせて少しずつ増やしたい。
そうした希望を相談できるかどうかは、とても大切です。
無理をして始めると、続けることが苦しくなってしまう場合があります。
最初は小さく始めて、少しずつ慣れていく。その方が、結果的に長く続けやすいこともあります。
自分の目的に合っているか
札幌市では700か所近くもあるB型事業所。特色ももちろん違います。
ですが、ほとんどの事業所が「自分のペースで」「就職もめざせます」「明るい雰囲気です」などのお話をするので、正直違いがわからないこともあります。
そのためにも、自分の目的に合うかどうかを見学や体験を通して体感するのがとても大切です。
体調を整えたい・・・忙しそうじゃない?具合が悪くなったら送迎してもらえる?
将来は就職したい・・・スキルが身につく作業はある?就活のサポートはしてもらえる?
楽しく作業したい・・・スタッフはどういう人?同世代の利用者さんはいる?
など、自分が望んでいることが叶う事業所なのかを、自分で見て・聞いてみて、体感した気持ちで決めることもとても大切です。
見学や体験は緊張しますし、少し面倒にも感じるかもしれませんが、ホームページだけでは分からない空気感があります。
作業中の雰囲気、支援員との距離感、利用者の方の様子。
そうしたものは、実際に足を運んでみて初めて分かることも多いです。
「ここなら少し通ってみられるかもしれない」
そう思える場所を見つけることが、何より大切です。
まとめ|B型は、今の自分に合った働き方を考える場所
就労継続支援B型は、A型や一般就労と比べて劣っている制度ではありません。
また、遠回りな選択でもありません。
今の体調や生活状況を整えながら、少しずつ働く感覚を取り戻していくための場所です。
無理をしないこと。
自分に合う環境を知ること。
小さな成功体験を積み重ねること。
人と関わることに少しずつ慣れていくこと。
その一つひとつが、将来の働き方につながっていきます。
「今すぐ一般就労するのは不安」
「でも、このまま何もしないのも不安」
その間で迷っている方にとって、B型は現実的な選択肢の一つです。
焦らなくても大丈夫です。
誰かと比べる必要もありません。
大切なのは、今の自分に合ったペースで、少しずつ前に進んでいくことです。
ニューフォレストでの見学・体験・相談をご検討の方へ
就労継続支援B型は、文章だけでは分かりにくい部分が多い制度です。
どんな作業をしているのか。
どんな雰囲気なのか。
自分に合っているのか。
本当に通えそうなのか。
そして、HPなどをみるだけでは似たようなところばかりに感じることも多いです。
そうしたところは、実際に見て、話してみることで少しずつ分かってきます。
札幌市・青森市にあるニューフォレストでは、見学や相談を随時受け付けています。
「利用するかどうかはまだ決めていない」
「まずは話だけ聞いてみたい」
「家族のことで相談したい」
「自分が対象になるのか知りたい」
そのような段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
見学したからといって、すぐに利用を決める必要はありません。
今はまだタイミングではないと感じることもあると思います。
反対に、実際に見てみることで、少し安心できることもあります。
まずは、自分のペースで情報を集めるところからで大丈夫です。
気になる方は、HP内の案内をご確認のうえ、ご自身のタイミングでご相談ください。



